高松平和病院では、台風被害を調査すべく、8/31(火)の午後に、自転車隊を組み、気になる患者さん・組合員宅がある被災地域を回りました。
不充分ながらも、その時の感想と、デジカメで撮ることができた惨状をお知らせします。
患者さんたちと町のようす
■8/30(月)の午後、台風が近づくなか、退院された4FのSさん。2日前に主治医が退院前訪問をしており、心配をしていたので訪問してみました。玄関まで段差があるおうちなのですが、「いつもは登るのに大変な段差だけど、今回はこの段差のため、助かったわ」と。ぎりぎりまで水がきていたようです。お元気そうな顔に安心しました。【扇町】
■深夜、自動車販売の店舗に入ってきた水を拭いたりしていて油で滑って腕を骨折してしまったSさんのお宅にもお見舞いに行きました。明け方、平和病院に電話をしたら、当直の高木医師が診察してくれ、診療時間になったらすぐレントゲンを撮影してくれた、と感謝されました。【瀬戸内町】
Iさん宅の自宅の片づけを手伝って・・・
最後に訪問した高松駅すぐ東側のIさん宅で、職員は行動した!!
お家は中央通りと駅前の通りの間にあります。
★Iさんのその後・・・★ ケアマネOさんによると、自宅のゴミはもう処分でき、大工さんに見てもらったところ、床を張り替えないといけないらしく、家に帰ることが遠のいてしまいました。デイケアで通っている施設でのショートステイも断られ厳しい状況です。
今回の調査を振り返って・・・
31日午後、リハビリ科を受診している「浜ノ町」近辺で一人暮らしの患者さまの家を訪問することになった。自転車で向かっていると、扇町あたりから軒並み玄関の扉をあけ、マットや、靴などを干している風景が見られるようになった。
瀬戸内町に入って道に山のように積みあげられ、なんともいいようのない匂いがする昨日までは普通につかえていた畳とゴミの風景に衝撃を覚えた。患者さまは『畳がぬれて寝るところがない』、『「避難して下さい」というて車がまわっていたときにはもう、水がきていて動けんかった』『このゴミは回収してくれるのか』『こんなにひどいのに報道がまったくされていないのはなぜか?』とおっしゃっていた。
バリアフリーをといわれる今、いつもは疎ましい「この段(高さ)があったから、床下ですんだ」という患者さまもいらした。浜ノ町から西の丸町に向かう途中のサンポート周辺では自動車地下道がまるで用水路のようになっていた。おしゃれなサンポート高松として生まれ変わった築港の欠陥をみたような気がした。
最後に訪問した患者さまのうちでは、畳を上げる作業をした。家にいると壁に海水が上がった生々しい跡が残り、湿気を帯びた匂いがした。畳は海水を含んでとても重かった。これは本当に周りの助けがないと出来ない作業であると思った。
●現場に行かなければわからない事は、沢山あると実感した半日であった。 庶務課
H
●みんなで何かできないかと自然に体が動いた。民医連の原点を見た感じだった。 事務長室
O
●新聞で被害状況を見た時に本当に高松なのかと信じられなかった。畳を上げたり、家具を動かすことは高齢者には無理!家族が多ければ分担できるけど、Iさん宅はその日寝る場所も確保できなかった。職員の行動力に感動を覚えた。手伝えたことはほんの一部だけど、元の生活に戻れるのは気が遠くなる話…。 県連
S
香川医療生協は、台風16号による高潮被害地域の救援ボランティアに取り組み、9月5日までに組合員と職員のべ150人以上が参加しました。
11月2日まで救援募金をおこなっています。
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