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ベトナム国際セミナー参加の報告
高松平和病院 院長 藤原 高明

 11月23日にハノイ市内で行われた、ベトナム協同組合連合会(VCA)主催の「医療協同組合――ベトナムにおけるモデル及び発展の展望 国家セミナー」に、日本の医療生協を代表して参加しました。

報告の様子 日本生活協同組合連合会・医療部会は、アジア太平洋地域保健協同組合協議会(APHCO)の一員として活発な国際活動を行っています。その一環として、3月には私を団長とするベトナム医療調査団を派遣し、ベトナム医療省やVCAを訪問、医療生協活動についての交流を深めました。7月には、高橋運営委員長等が訪問し、今後の交流計画を検討しました。10月にはベトナムから日本の医療生協の活動の視察、そして今回のセミナー開催となったものです。

 日本からは、事務局含め9名の参加で、ベトナムからは医療省の次官、保健省や労働・傷兵・社会省などの担当者や、ハノイ近隣のバクニン省などの協同組合など30名余りの参加がありました。

 ベトナムからの報告によると、公務員や外資系企業などの労働者、農山村部の低所得階層、学童や学生以外は、十分な保険制度が整っていないため、医療活動には様々な問題点がある。そこの突破口を、健康づくり運動など医療生協運動の優れた点を取り入れて、ベトナムの新しい医療展開を図りたいというものでした。

日本からの報告は、以下の通りです
・ 日本の医療生協の歴史と社会的役割(団長:大野・医療部会副運営委員長)
・ 医療生協の医療活動(副団長:藤原・医療部会医活委員長)
・ 医療生協の健康観と健康づくり運動(高藤・医療部会健康づくり委員長)
・ 医療生協づくり(山田・医療部会運営委員。鳥取医療生協の非常勤常務理事)
・ 医療生協の医師の役割と生きがい(堀内・医療部会運営委員。京町診療所長)

 日本の報告はあらかじめベトナム語に翻訳されて参加者に配布されましたから、こちらの意図は十分伝わったと思います。

 3月に日本の医療生協運動の紹介を私がした時に、VCAのクァン会長が、是非ベトナムでも実現したいと語った事の第一歩が始まりました。今後の展開がどうなるかは、ベトナムの人々が考えていくことですし、社会体制や経済体制が異なっていますから予測はつきません。しかし、引き続き医療部会の国際活動の一環として、関わりをもっていきたいと思います。

 詳しくは、医療生協の情報誌comcomや、今後発刊予定のセミナーのまとめをご参照ください。なお、VCAから香川医療生協に絵の贈呈が行われ、高松平和病院の受付前に飾ってありますので、来院時には是非ご覧ください。

 


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