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香川民医連「石綿労災学習会」開催。 12/4付 四国新聞が報道!

 香川民医連と建交労が共催する「石綿労災学習会」が3日、高松市内で行なわれ、地域の方々約 40人が参加しました。高松市のアスベスト製品工場の元労働者十二人が、中皮腫などで死亡している調査結果を示し、定期検診と労災申請の重要性を訴えました。

 高松平和病院の藤原高明院長は、香川民医連や建交労県本部、ボランティア学生ら約50人が9〜11月に実施した労災の調査結果を報告。調査は、高松市屋島西町で1982年まで操業していた日本エタニットパイプ高松工場(当時)の元労働者や家族ら計81人(死亡者含む)を対象に聞き取り調査を行ったもので、81人の内、元労働者は57人で23人が既に死亡。アスベスト関連の死因は中皮腫が7人と最も多く、次いで肺がん4人、石綿肺1人、このほか、医師が肺の病気と診断したケースが3件あったとしています。

 また、ケースワーカーから労災保険制度の概要を説明し、死亡診断書など多くの書類が必要なうえ、手続きが困難なことを指摘し「現在は申請が殺到しており、認定までに2〜3カ月かかる。システムの大幅な改善が必要」と訴えました。

 高松市民病院の岸本伸人医師は、石綿肺の患者のレントゲン写真やコンピューター断層撮影(CT)画像を示し、アスベスト疾患の特徴を紹介。石綿の輸入量の推移では 1975年がピークとなっていることを挙げ、「中皮腫などの潜伏期間は約40年。患者は10年後にもっと増えている」と警鐘を鳴らしました。


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