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ハイフォン市でのセミナーの報告です(その2)
(第70回 6月19日 )


ハイフォンは火炎樹の町です。
5月には街中真っ赤な花で彩られます

 ハイフォンで行われた医療生協セミナーの内容を紹介します。私は、「医療生協の医療活動について」と題して発言を行いました。

 はじめに、簡単に日本の医療制度の紹介を行いました。特に「すべての国民を対象とした複数の医療保険制度があり、保険料を支払えば、比較的低額の負担で医療を受けることができます。………病気になり医療を受ける場合は、病院や診療所などの医療機関に患者が出向いていきます。保険証を持っていけば、自分が望む医療機関を受診することができます」と、国民皆保険制度が存在する事、受診する医療機関を自由に選べる(フリーアクセス)事を強調しました。制度改悪で医療にかかりにくくなる現実がある事にも触れました。


ハノイを流れるホン川(紅河)の支流にある
ハイフォンの海も真っ赤です

 問題はこの次です。「それなら、わざわざお金を出して組合員にならなくてもよいのではないか、自分たちの医療機関を持つ必要があるのか、という疑問も出て来ると思います。医療生協の組織の特徴は、お金を出して組合員になり、自らが運営に参加し、利用することです。少額であってもお金を出せば、床のタイル1枚、ドアのノブ、ガラス1枚程度かも知れませんが、「自分でお金を出した自分の病院・診療所」という意識がでてきます。「自分の病院・診療所」であれば建物を大事にするだけでなく、医療の中身についても気になります。せっかく作った病院・診療所なのですから、医師や看護師など職員は親切であってほしい。理解できるように解りやすい説明をしてほしい、など、意見をいいやすくなります。これが運営に参加するという意味です」と、出資し、運営に参加し、利用する、という医療生協の特徴を話しました。このあたりが、本当に理解して頂いたかどうか、気になるところです。

 「利用者である患者が納得する医療を、医師や看護師など医療従事者と共につくっていく所に、医療生協の特徴があります。つまり、自分たちの病院や診療所を持ち、自分たちの主治医を持っている、という点で、他の医療機関とは大きな違いがあると思います」

次に、医療生協の「健康観」と医療生協の特徴について触れました。

・「昨日より今日が、そして明日がいっそう意欲的に生きられる

・そうした事を可能にするため、自分を変え、社会に働きかける

・みんなで協力しあって楽しく明るく積極的に生きるための組織

 医療生協では、いま述べたような考え方で、健康を守るための日常的な保健予防活動に参加しますと続けて、「医療生協の8つの健康習慣」を紹介しました。

(次回に続く)

 

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