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日本生協連・医療部会発行の、「虹のネットワーク」 2008 年10月号のコラム「社会派 しんさつ室」に掲載された文章を転載します。一部修正しています。
300万人対話大運動(香川では4万人対話大運動)について
(第197回 11月04日 )


 生協強化月間が10月1日から始まります。各単協では方針作りや準備が終わり、運動が進んでいるところもあると思います。9月16日から開催された、上期単協代表者会議では、緊急の課題として、組合員と役職員が一緒に地域に足を踏み出し、300万人と対話する大運動が提起されました。

 第1四半期の経営状況はかつてなく深刻な内容でした。集計可能な108生協中、34生協が前年黒字から赤字になり、全体の4分の3が赤字にのぼるというかつてない厳しい状況になっています。

 原因は、健診制度の変更や単価減、経済状況の変化による受診抑制、医師・看護師不足による病棟閉鎖や診療単位の縮小、介護報酬の引下げの影響などさまざまだと思います。

 経営改善の特効薬はありません。組合員の利用結集をすすめるために、医療生協の事業の内容や特徴を地域にひろめていく活動を進めていくことが重要です。

 宮崎医療生協の、組合員と職員が一緒にさまざまな活動をすすめる「バディ制」(注)に学び、組合員と職員が一緒に地域にでて、医療や介護をめぐる問題や年金問題など社会保障のあり方について、組合員や地域の声、要望をきいてくる。その声を医療生協の事業と運動に役立てていくことが重要です。

 後期高齢者医療制度廃止の取り組み、地域の「医療崩壊」をとどめる取り組みを地域のさまざまな団体と一緒に活動していくなど、課題は山積しています。地域の声を「かたち」に変えていく取り組みが、いま求められています。

 注:スキューバダイビングは、2名以上でお互いが相手側の安全を確認し合います。安全確認を行うパートナーを「バディ」と呼びます。


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