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香川医療生協設立30周年・高松平和病院創立60周年記念行事「銃口」公演がおこなわれました (第260回 7月21日 )

 7月18日(土)アルファあなぶきホール・小ホール(以前のアクトホール)で、香川医療生活協同組合設立30周年・高松平和病院設立60周年を記念し、2010年1月に予定されている香川医療生協・医療生協たかまつ合併記念行事として、劇団前進座による「銃口」公演が開催されました。昼・夜の2回の公演に多数の参加で公演は成功しました。

 観客と舞台が一体となり、昨年岡山で観劇した時に比べ、テンポのよい、大変緊張感のある舞台でした。

 夜の部終了後、公演成功のお礼方々、前進座営業所の方の案内で楽屋訪問し、率直な感想を、いまむらいずみさん、津田恵一さん、志村智雄さんにお伝えしました。営業所の方との話の中で、実行委員会形式でやると、単なる観劇でなく、公演を成功させたいという思いが強いため観客が舞台に集中し、その熱気が役者に伝わりいい舞台ができるのではないか、という事を強く感じました。

 公演パンフレットに掲載された「ごあいさつ」の大要を紹介します。

 ■ 前進座「銃口」公演実行委員会 公森実行委員長

 この「銃口」公演は、多くの組合員、職員の協力の賜物としての記念行事です。公演を成功させようと、多くの組合員の皆さんや医療生協職員の方々の活動や仲間づくりの運動に支えられて、今日を迎えることができました。

 「銃口」公演は、平和な世の中は、自分たちで考えて守っていかなければ続かないこと、戦争は人々の絆を断ち切ってしまうもの、おかしいと思うことに勇気を持って発言することの大切さを教えてくれます。

 教育も医療も、平和でないとできません。戦争を知らない世代は、この「銃口」公演で戦争の一部でも体感して語り継いでいくことが大切だと思います。

 ■香川医療生活協同組合理事長 藤原 高明

 高松平和病院は、戦後訪れた平和な日本を再び戦争へ導こうとする動きが強まる中で、1949年12月に現在の高松市瓦町で、その産声をあげました。診療所から病院に衣替えする時、平和を守る国民の運動が盛んになる中で、「平和」の2文字を病院名に冠することとなりました。

 三浦綾子さんの「銃口」は、自分の思ったことや感じたことを自由にありのまま文章に書く「綴り方」教育を弾圧した、1941年の「北海道綴方教育連盟事件」を題材にしています。特別高等警察の拷問を受けながらも、坂部先生は「時代を見つめて生きるんだ。時代を見通す目をもつんだ」と、主人公に諭します。

 憲法9条や25条の理念が危うくなっている現在、観劇を通し、あの戦争の時代を語り合う機会にしたいと思います。戦争を知らない世代が多数となったいま、「昭和」という時代のもつ意味、平和の大事さを、語りあってみたいと思います。

 そして、「健康をつくる。平和をつくる。」医療生協運動を、大きく発展させる契機にしようではありませんか。


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