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香川医療生活協同組合

健康シリーズ「腰痛について」

(第599回 9月20日 )

 協同組合 香川合同計算センター 速報に「社長の健康シリーズ」を連載しています。2013年9月号に掲載したものを編集しました。

 2010年の国民生活基礎調査によると、病気やけが等で自覚症状のある人は、人口千人当たり322人です。年齢別にみると「10~19歳」の203人が最も少なく、年齢が高くなるに伴い増え「80歳以上」では525人です。

 症状別にみると、男性は「腰痛」が最も多く次に「肩こり」ですが、女性では「肩こり」「腰痛」の順になっています。

 10年ほど前の米国の報告ですが、腰痛の原因で一番多いのは「原因がはっきりしない」というもので85%を占めます。残り15%のうち、椎間板ヘルニアと脊柱管狭窄症がそれぞれ数%ですが、いずれも、下肢のしびれや痛みの方が腰痛よりも強いのが特徴です。その他、腰椎の骨折や炎症、がんの転移などがあります。なお、「下肢」とは、足の付け根から下の部分のことで、以下「脚」と呼びます。

 しびれが伴う場合などは要注意です。左右どちらかの脚の痛みの方が腰の痛みより強い場合、足首より先・足のゆびに痛みが拡がる場合、しびれや感覚マヒが同じ部位に認められる場合(場所が一定の場合)などがあれば、速やかに医療機関を受診してください。また、安静にしていても痛みがある、胸の痛みを伴う、背中の痛みを伴う、発熱がある、体重減少があるなどの場合も要注意です。

 また、上半身を前に倒す(45度の角度でお辞儀をする姿勢)と痛みが増す、上半身を後ろにそらすと痛みが増す場合も、腰の高さで神経が圧迫されている可能性があります。

 一方、検査で異常がなく、今述べたような症状がなければ、あまり心配する必要はないということです。


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