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大阪アスベストシンポジウムに参加しました
(第19回 11月24日)


大阪アスベストシンポジウム

 11 月 21 日付けで報告した「民医連呼吸器疾患研究会」の続きです。2日目の 11 月 18 日の午後は、研究会に続いて「大阪アスベストシンポジウム」が行われ、4人のシンポジストの報告と2つの指定演題報告と、1つのフロア発言があり、参加者との意見交換が 20 分ほど行われました。

 はじめに、ひらの亀戸ひまわり診療所の名取雄司医師から「アスベスト被害の現状とこれから」と題した報告がありました。名取先生は、厚労省や国土交通省の専門家会議等の委員として活躍している専門家です。アスベストの持つ危険性に始まり、労災認定上の問題やアスベスト新法の諸基準の問題点について、わかりやすく説明があり、日常生活の中での危険性についても問題提起が行われました。時間が短かったのが残念でしたが、現状を大まかに掴む上で、知識の整理ができました。

 2番目に、東京土建一般労働組合書記の三宅一也さんから、「アスベスト被害での東京土建の取り組み」と題して、東京土建加盟の建築業者の中でのアスベスト被害の実態について報告がありました。香川での取り組みでも建築関連の労働者への影響は想像以上のものがあり、今後の活動について参考になる話を聞く事ができました。

 3番目には大阪府南部の泉南地方でのアスベスト被害の国家賠償請求原告の岡田さんから、被害者としての実体験に基づく患者の思いが語られました。医療従事者として、この声に答えなければいけないと気持ちを強く持ちました。

 最後に、大阪じん肺アスベスト弁護団の村松昭夫弁護士より、大阪の訴訟についての報告がありました。村松さんは、香川のアスベスト被害訴訟の弁護団の一員でもあります。

 その後、アスベスト問題についての職員の意識調査の報告(福岡県・千鳥橋病院)と、最近経験した石綿関連肺がんの報告(北海道・勤医協札幌病院)の2つの報告がありました。会場からは、アスベスト被害からいのちと健康を守る尼崎の会の井上さんから、尼崎での取り組みの報告が行われました。

 意見交換の時間が短く、香川の取り組みの紹介が出来なかったのが残念でしたが、有意義なシンポジウムでした。

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