(第45回 3月9日 )
日本医師会・香川県医師会主催の、 2006 年度「女性医師の勤務環境の整備に関する病院長、病院開設者・管理者等への講習会」に参加しました。医師会の案内では 17 時から 19 時までとの事でしたが、講演は 50 分足らずで 18 時前にはあっさり終了しました。
演者は大阪厚生年金病院の清野院長(元・岡山大学小児科教授)です。大阪厚生年金病院は、出産・子育て医師が働きやすい病院として近年注目されている病院です( http://www.okn.gr.jp/ )。ホームページにも、働きやすい病院評価認定病院、大阪府「男女いきいき・元気宣言」登録事業者、にっけい子育て支援大賞受賞、という文字が目立ち、「当院では職員の子育て支援が充実しております」と記載されています。
病院の医師不足が社会的問題になっています。医師免許所持者で見ると、女性医師は 10 %超ですが、 30 才以下で見ると3分の1くらいが女性で、皮膚科や小児科などでは 50 %前後になっています。しかし、 30 才を超えると、仕事をしている女性医師は減少しており、結婚・出産・育児がネックになっている事が伺えます。勤務時間に対する配慮、勤務形態や処遇に対する配慮が重要と指摘がありました。
その際、子育て世代以外の医師や看護師に負担がかからないよう、当直パートの導入など配慮が必要です。看護師・医師に人件費を重点配備する事も大事との事です。
もちろん、元々医師が多く集まる・パート医師の確保が地方に比べ有利な、都会である大阪だから可能な面も多く、香川県でそのまま実行できる訳ではありませんが、医師や看護師の処遇を考える上で参考になった講演会でした。 |