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 協同組合 香川合同計算センター 速報に「社長の健康シリーズ」を連載しています。 2008年6月号に掲載したものを編集しました。

健康シリーズ「高血圧症」(その1)
(第185回 9月9日 )


 高血圧の定義は、収縮期血圧(上の血圧)が160以上、または拡張期血圧(下の血圧)が90以上というWHO(世界保健機関)の基準が使用されていました。

 現在では、日本高血圧学会の高血圧治療ガイドライン作成委員会による「高血圧治療ガイドライン 2004」の定めた、下記の表の数値が用いられます。

 

収縮期血圧

 

拡張期血圧

正常血圧

130未満

かつ

85未満

正常高値血圧

130−139

 

 85− 89

軽症高血圧

140−159

 

 90− 99

中等症高血圧

160−179

 

100−109

重症高血圧

180以上

または

  110以上

収縮期高血圧

140以上

かつ

90未満

 
  先のWHOの基準では、140/90以下が正常とされていましたから、正常血圧の基準は相当厳しくなったといえます。これらの数値は、高血圧の合併症である脳卒中や心筋梗塞や心不全などの心疾患の発症率や死亡率との研究から導き出されたものです。

 厚労省の「健康日本21」の資料によれば、収縮期血圧が10上がると、脳卒中になる危険や死亡率は、男性では20%、女性では15%あがるとされています。

 心疾患では高血圧ほど関連が強くはありませんが、男性では収縮期血圧が10上がると心筋梗塞などの冠動脈疾患罹患・死亡の危険は15%増加します。

 注:新しいガイドラインは、2009年に発表される予定です。


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