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 協同組合 香川合同計算センター 速報に「社長の健康シリーズ」を連載しています。2009年4月号に掲載したものを編集しました。

健康シリーズ「糖尿病」(その4) (第241回 5月12日 )

 糖尿病の治療の基本は、食事療法と運動療法です。

 特に合併症がなければ、何を食べても構いません。適正なエネルギー摂取量(食べる量)とバランスのよい食事が大事です。といっても、厳格な食事療法を行うには、栄養士さんの指導が必要です。とりあえず気をつける点は、(1)腹八分目とする、(2)食品の種類を多くする、(3)脂肪を控えめにする、(4)食物繊維を多く含む野菜や海藻、キノコなどをとる、(5)朝食、昼食、夕食を規則正しくとる、(6)ゆっくりよくかんで食べる、ことです。

 運動療法には有酸素運動が大事です。簡単に言えば、息をしないとできない運動です。重いものを持ち上げるような運動は、息を止めて行いますから、余り酸素を使いません。一方、ウォーキングやジョギングなどは、呼吸を行い空気中の酸素を取り込まないと運動できません。こういった有酸素運動が大事です。水中歩行は膝にかかる負担も少なく、肥満糖尿病患者には安全かつ有効だといわれています。

 運動の効果としては、(1)急性効果としてブドウ糖などの利用が進み血糖が低下する、(2)慢性効果とし代謝が改善する、(3)エネルギー摂取量と消費量のバランスが改善され減量効果がある、(4)加齢による筋肉の衰えや骨粗鬆症の予防に有効である、(5)高血圧や脂質異常症が改善する、(6)心臓や肺の機能が良くなる、(7)運動能力が向上する(骨折の予防、ひいては寝たきり予防になる)、(8)気分が良くなり日常生活が楽しくなる、などがあげられます。

 こう考えると、糖尿病の治療というより元気で長生きの秘訣ともいえると思います


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