6月14日(日)に高松市内で、香川県保険医協会第28回定期総会が、開催されました。2008年度の活動のまとめと2009年度の方針と決算・予算が承認され、下記の決議が採択されました。
総会後に、菊池英博(きくち・ひでひろ)日本金融財政研究所長の「騙されるな!財政危機は大ウソ――われわれは国民のおカネを国民のために使えば、増税なしで医療と年金の財源は可能だ」と題する記念講演が行われました。講演の内容については、続報します
決議内容は、以下の通りです。
(第250回 6月16日 )
決 議
日本の医療は今、崩壊の危機に瀕している。医師・看護師不足をはじめ、地域医療を支えて来た公立病院が「公立病院改革ガイドライン」により存亡の危機に立たされている。
いまこそ、「小泉構造改革」に決別し、毎年2200億円の社会保障削減政策を撤回し、国民のいのちと健康を守るための社会保障重視の政策に転換する時である。
我々は国民医療の確保のため、直ちに次の事項を実現するよう要求する。
同時に、人命を守る医療者として平和を希求する。
一.医療費削減の影響を元に戻すために、診療報酬を10%以上引上げること
一.3割の医療費窓口負担はすべて2割に引下げること
一.国民健康保険の資格証明書発行を止めるとともに、高額な保険料を引下げるために国庫負担を増額すること
一.後期高齢者医療制度を廃止し、高齢者の負担増と差別医療をやめること
一.就学前児童の乳幼児医療費助成制度を国の制度として確立し、現物給付を行うこと
一.外来管理加算の時間要件を廃止すること
一.診療報酬のオンライン請求義務化を撤回すること
一.歯科の初再診料を医科なみに引き上げること
一.消費税率の引き上げは行わず、医療機関には消費税ゼロ税率を適用すること
以上、決議する
2009年6月14日
香川県保険医協会第28回定期総会
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