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香川医療生活協同組合

特定健診と健康づくり

(第409回 3月11日 )

 日本医療福祉生活協同組合連合会(医療福祉生協連)が発行する医療福祉生協情報誌comcomの 2011 年3月号のコラム「社会派 しんさつ室 No.12」に掲載された文章を転載します。一部修正しています。

 近隣の町の健康推進委員の学習会講師を依頼され、特定健診や保健指導、生活習慣病、医療福祉生協の生活習慣や健康づくり健診などについて講演を行いました。

 特定健診制度は、内容が貧弱である、がん検診の案内と別個に通知があるため、その関係がよくわからないなど、受診者から疑問と不満が続出しています。地域によっては健診項目を自治体の負担で充実させるなどの対策を取っているところもありますが、健診そのものの意義や目的が十分理解できていないため、受診率は低い水準にとどまっています。

 昨年の秋に公表された2008年度特定健診の実績は、全体の受診率が38.3%で、年齢別にみると40才代・50才代の受診率が高いのですが、組合健保や協会けんぽの受診データが含まれているためです。市町村国保加入者でみると、全体で30.8%、男性の場合60才未満は20%に届きません。

 今年は、組合員健診を含めた健診受診運動を広げていく必要があります。

 受診率の低さだけではなく、健診結果をどう見るのかという問題もあります。結果に異常がなくても、健康が保障された訳ではありません。健診を受けただけで、健康度はあがりません。病気か否か、異常のあるなしだけでなく、医療福祉生協の健康観である「昨日より今日が、そして明日がいっそう意欲的に生きられる」ことが大事です。健診結果を、日常生活の中での健康づくりにどう役立てるのかが重要だと思います。

 医療や介護の現場では、病気を抱えていたり介護が必要な高齢者をみることが多く、「高齢化が進むと大変だ」という声に惑わされがちです。確かに2025年までは高齢者が増加します。

 しかし、地域に出ると元気な方がたくさんいます。元気な高齢者が健康を守りながら、安心して暮らせる地域づくり、高齢者にやさしいまちづくりの活動を全国に広げていく必要があります。


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