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香川医療生活協同組合

沖縄医療生協で、患者の権利章典を発展させた新しい文書についての講演を行いました

(第492回 3月30日 )

 3月24日に、那覇市内で沖縄医療生協の2011年度理事・役職員学習会で講演を行いました。タイトルは「患者の権利章典を発展させた文書を一緒につくりましょう!!」で、約120名の参加で活発な討論が行われました。

上原理事長の開会あいさつです
上原理事長の開会あいさつです

 はじめに、上原昌義理事長が以下のような開会あいさつ(大要)を行いました。

 「医療生協の患者の権利章典は1991年に作成されたもので、私が研修医になったころ、婦長さんと一緒に勉強したことを思い出します。当時は医師の権威主義が横行していて、患者の権利が尊重されていませんでした。必要な医療を必要な時に受けるのは国民の権利であり、医療生協運動の中で権利章典ができ、私たちの理念、基本的な価値になっています。当時は先進的なものでした。新しい連合会ができ、行動規範を作り、新しい文書作りが求められており、今日の学習会を契機に大いに議論していきましょう」と呼びかけました。

 100分間の講演の後、若干の質疑がありました。

 地域の組合員さんから次のような感想と質問がありました。

 「これまで医療福祉生協の様々な文章の中で、『組合員と職員』という言葉がよくありましたたが、私は意識的に、地域組合員と職員組合員ということばを使っていました。そういう点で、新文書の中の『共に組合員として生協を担う住民と職員の協同によって』という表現を徹底していくことについては大賛成で、是非推進していってほしいと思います。

 3・11以降、幸福とは一体何かということを考えています。憲法9条・25条の平和的生存権については、これまでも言われてきたことです。生き方、日本の在り方が問われているときに、真の幸福とは何かが問われていると思います。

講演 風景です
講演 風景です

 沖縄では復帰後、国は莫大な金をつぎこみ、社会的なインフラなど一定の整備はできたけれども、沖縄の住民の立場からすると、所得や失業や雇用などの分野は一向に改善されないし、国から入ってきたお金は東京に吸収されていく。それが沖縄の復帰後の実態です。どんなに経済的に良くなっても、沖縄に金が落ちても、資本が投入されても、沖縄の人たちの幸福感は、基地の問題がある限り、なかなか味わえません。

 基地の問題がなくならない限り、幸福感は味わえない。環境権と幸福権を結びつけて、議論していくことがどうしても必要です。体は健康だと思っていても、精神的には充実していないという日々を味わっています。環境権や幸福権というのは議論になっているのでしょうか」

 非常に厳しい内容でしたが、「個別の形では議論になってはいません。言葉そのものは入らなくても、解説や前文の中にそういった内容を含ませる必要があると思います」と回答しました。

 厳しい問題ですが、何らかの形できちんと回答したいと思います。


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