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香川医療生活協同組合

健康シリーズ「花粉症」(その2)

(第565回 4月2日 )

 協同組合 香川合同計算センター 速報に「社長の健康シリーズ」を連載しています。2013年3月号に掲載したものを編集しました。

 最近「花粉・食物アレルギー症候群」や「口腔アレルギー症候群」と呼ばれる疾病が注目を集めています。食物アレルギーの一種ですが、花粉症に合併することが多いと言われています。

 スギやヒノキが原因の花粉症の方がトマトを食べた時、ハンノキ(榛の木)やシラカンバ(白樺)が原因の花粉症の方がリンゴや桃、メロンなどを食べた時などに、食後数分してから唇・口・のどなどの痒みや刺激感、イガイガ感などを感じるものです。数分から数時間で自然におさまります。

 ハンノキは、元々は山野に自生するものですが、水田耕作放棄地や公園にも見られます。食物では先述のリンゴなどのほか、イチゴ、キウイなどの果物や、トマト、ニンジン、セロリなどの野菜、クルミ、ピーナッツなどでも起きると報告されています。学童期以降から始まり20~30才にピークを迎えます。

 このほかにも、夏に多いカモガヤやオオアワガエリなどの雑草が原因の花粉症とメロン、スイカ、トマト、バナナ、オレンジでおきます。秋に多いブタクサが原因の花粉症とメロン、スイカ、キュウリ、バナナでおきたり、ヨモギが原因の花粉症とセロリ、ニンジン、キウイやカレーやエスニック料理で用いられるスパイス(クミン、フェンネル、コリアンダー)などが関連あると言われています。

 花粉症の方で、花粉症の症状が出ているときに、果物や生野菜を食べあとに口の周りがかゆくなったら、医師と相談してみてください。

 ※口腔は「こうこう」と読むのが正しいのですが、医療界では「こうくう」と読みます。「腔」の「つくり」の「空」を「くう」と読むせいでしょうが、本来は誤読です。


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