あなたにもあげたい 笑顔 健康

TOPヘ

香川医療生活協同組合

フエ市の医療生協セミナーの報告です(その11)

(第370回 10月5日 )

 7月16日にフエ市で開催された「医療生協セミナー」報告、9月24日付(第367回)の続きです。

 1時間余り続いた質疑応答のあと、ベトナム協同組合連合会副会長のグェン・ク・クォックさんが挨拶を行いました。セミナー参加への謝辞の後、以下のように述べました。

 「日本の状況とベトナムの状況は、ずいぶん異なっています。しかし、遠藤さんの話した40年前の日本と、今のベトナムは少し似たところがあります。大切なことは、ベトナムの人の意識です。医療生協の病院ができるかどうかは、住民の意識によります。ベトナムには、農業や工業などの生協はありますが、医療生協はまだありません。ベトナム人は病気にかからないと病院にはいきません。ですから、重症になってから受診し手遅れになるという事も多いのです。いろいろ困難はありますが、医療生協の病院の設立は可能だと思います。日本でも最初は困難もあったし、様々な努力の中で現在に至っている訳です。まず、住民の意識を変えて、自分の健康に気をつけて環境を改善していきたいと思います。最初は大変ですが、頑張らないと何もできません。フエ市でもやってみてほしいと思います。今日のセミナーの内容を翻訳して、各省に紹介したい。引き続き援助をお願いします」

 断続的な連載になりましたが、セミナーの内容をほぼ伝えることができたと思います。

 これまでのセミナー以上に、「自分たちの力で健康づくりの取り組みを進め、医療生協の病院を作りたい」という思いが強く感じられました。

 質問の内容も、組織づくり、人づくり、など実践的な課題を意識したものでした。実は、こういった課題は、10月1日から事業を開始した日本医療福祉生活協同組合連合会(医療福祉生協連)が大きく発展していくうえでの重要な課題でもあります。Q&Aをまとめながら、この内容を今後の活動にいかしていきたいと思いました。

(完)
ノイからフエまでのフライトは1日3便です。待ち時間を利用して、ハノイ近郊の「ヴィエトフー・タインチュオン」を訪れました。芸術家のタイン・チュオンさんが、私財 を投じて作った、ベトナムの伝統的な家屋を再現した場所です。最近人気のスポットだそうです。 ベトナム最後のグエン王朝、第2代ミンマ ン帝の帝廟です。広い蓮池や、死者を守る馬や象などの石像があります。 12代カイディン帝廟。カイディン帝像 の下には遺体が埋められているそうです。
ハノイからフエまでのフライトは1日3便です。待ち時間を利用して、ハノイ近郊の「ヴィエトフー・タインチュオン」を訪れました。芸術家のタイン・チュオンさんが、私財を投じて作った、ベトナムの伝統的な家屋を再現した場所です。最近人気のスポットだそうです。 ベトナム最後のグエン王朝、第2代ミンマ ン帝の帝廟です。広い蓮池や、死者を守る馬や象などの石像があります。 12代カイディン帝廟。カイディン帝像 の下には遺体が埋められているそうです。

関連項目へ 矢印 “飛来峰”バックナンバー

TOPへ 香川医療生活協同組合
フッターのライン