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香川医療生活協同組合

健康シリーズ「脳卒中」(その4)

(第377回 10月29日 )

 協同組合 香川合同計算センター 速報に「社長の健康シリーズ」を連載しています。2010年9月号に掲載したものを編集しました。

 脳梗塞は、脳の血管が詰まり、そこから先に血液が送られないため脳細胞が障害を起こし、その部位の働きが障害され様々な症状が出てくる病気です。

 脳梗塞の中で一番多いのが、ラクナ梗塞です。ラクナとは裂け目や小さいくぼみを意味する言葉ですが、高血圧などのために血管壁が分厚くなり、脳の深い部分にできる小さな梗塞をラクナ梗塞呼びます。梗塞の範囲が狭いため、無症状のことが多く、検査を行って初めてわかることが多いのです。

 動脈硬化により起きるのが、アテローム血栓性脳梗塞です。心筋梗塞と同じで、血管の壁にコレステロールなどの物質がこびりつき、血管の一部が狭くなります。狭くなった部位の壁の一部が壊れ、そこに血の固まり(血栓)ができ、血管を塞ぐためにおきます。

 不整脈の一つである心房細動(しんぼうさいどう)により、心臓の中にできた血栓が剥がれて脳の血管を詰まらせておきるのが、心原性脳塞栓(しんげんせいのうそくせん)です。比較的太い血管に詰まることも多く、重症になることがあります。

 脳梗塞の急性期治療に血栓溶解療法があります。発症後3時間以内に治療を始めると効果がありますが、診断に一定の時間がかかるため、2時間以内に病院に到着しないといけません。また、脳出血などの副作用もあり、専門家が対応しないといけないためこの治療が終日可能な病院は、2007年3月の香川県医療機能調査によれば、小豆圏域を除き全県で15か所です(小豆圏域には終日ではないが対応可能な病院があります)。

 病院間の連携が重要になってきます。


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