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香川医療生活協同組合

健康シリーズ「認知症」(その6)

(第434回 7月1日 )

 協同組合 香川合同計算センター 速報に「社長の健康シリーズ」を連載しています。2011年5月号に掲載したものを編集しました。

 今回は、認知症の予防についてです。

 結論を先に言えば、確実な予防法はありません。しかし、何もやることがない訳ではありません。

 まず、食事と栄養です。摂取カロリーや脂肪分が多いと認知症になりやすいといわれています。野菜や果物、魚を食べる量が多いとなりにくいとも言われます。もちろん、大食いなら必ず認知症になる訳ではありませんが、統計的にはそういえます。

 運動が健康に良いということは誰でも知っていると思います。高血圧や糖尿病、脳卒中の予防、うつ病の予防によいという報告もあります。運動は生活習慣病によいので、脳血管性認知症にもよいのですが、アルツハイマー病にも良い効果があります。何をやってもよいのですが、散歩、ジョギング、ラジオ体操など、気軽にできて長続きするものがよいようです。

 3つ目は睡眠です。30分以下の昼寝はアルツハイマー病の発症の危険を5分の1に下げ、1時間以上の昼寝は逆に危険が2倍になるという研究があります。5年前にこの欄で快眠のコツを紹介しました。寝る前1時間は、飲食、過度の飲水をしない、寝る前のタバコ・アルコールは止める、睡眠薬の連用を避けるなどです。

 4つめは知的活動です。脳の働きを刺激する活動として、旅行、園芸、料理、パソコンなどがあげられます。要は、チャレンジする気持ち、好奇心を大事にすることだといわれています。

 今回は「認知症 予防への扉」(竹田伸也・田治米佳世、コープ出版2007年4月刊¥1200+税)を参考にしました。竹田さんは香川県出身の方です。


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