「笑顔に満ちた最後の時間」を支えて 訪問看護ステーションほがらか

難病で寝たきりになり食事も摂れなくなったA氏は、肺炎を発症して入院していました。
家に帰りたいと強く望んでいたA氏ですが、痰が多く頻回の吸引が必要だったため、家族様は退院することは難しいと考えていました。

そんな中、少しの時間でも帰りたいとほがらかに連絡がありました。病院から自宅へ、そして病院へ帰るまで付き添ってほしいという内容でした。

看護師が付き添うことで、数時間の外出ができたA氏は、自宅のベットに横になると「ばんざい」をして喜びを表現しました。
そして、外出が実現したことで、家族様の気持ちが退院へと向かい、自宅で看取るという方向へ変わっていきました。

自宅に退院したA氏は、大好きなコーヒーを口に含んだり、家族が友人と写真を撮ったりと穏やかに過ごされ、最期はご家族に看取られて永眠されました。

退院し初めて訪問した時に、ご家族様が「これからは、医療ではなく介護をしてくれるんですね」とおっしゃらえれ、治療ではなく看護に期待を寄せてくださっていたことが印象的でした。

訪看ほがらかのスタッフ

後日、奥様から丁寧なお手紙が届き、「笑顔に満ちた最後の時間を過ごせた」と振り返られており、私たちにとってもとてもうれしい内容でした。

これからも最期まで家で過ごしたいという患者様、ご家族様の思いに寄り添い、在宅療養を支援していきます。