「安心して暮らしていただくために」 訪問看護ステーションみき

悪性疾患でウロストマ、コロストマを造設した独居の利用者様でしたが、ストマからの出血があり入退院を繰り返していたため、訪問看護が開始となりました。

最初はご家族が利用者様宅に来てくれ、清拭等物品の準備を手伝ってくれました。
ご本人の居室は衛生的でなく入れないため、座敷にシートを敷きストマ処置をしました。

しばらくするとご家族が、「私も高齢でしんどいから看護師さんにお願いします」と任せてくれるようになりました。

ご家族が来られなくなってからは、清拭用のタオルや着替えの準備がなく困っていました。
スタッフが自宅で使用しなくなった物干し台を持っていき、訪問した看護師が洗濯をして干すようにしました。
次の訪問時に干している服をたたみ、箱に整理することを続けるうちに、利用者様がご自分で洗濯して干すようになられました。

居室を座敷に変更し、テレビや布団を準備するなど自分で生活しやすいように環境を整えていきました。
また、不規則な食生活や内服薬の飲み忘れによるストマからの出血や貧血があり、歩行時にふらつきがありました。
そこで利用者様に配食弁当を紹介し、栄養をとることで体調が安定しました。
内服薬は3日毎に配薬することで、飲み忘れが減りました。

訪看みきのスタッフ

今では自家用車で外出し、買い物や外食をすることができるようになるまで回復しました。

居室・台所・リビングは物が溢れており、居室の片付けは訪問時に利用者様と一緒に実施しています。
近くに住んでおられる別のご家族にお願いすると、ゴミを捨てに行ってくれるようになり協力体制ができてきました。

まだ課題は多いですが、利用者様が安心して暮らしていただけるよう、あきらめずに関わっていきたいと思っています。