「認知症ケア事例発表会がありました」 高松平和病院

認知症ケア事例発表会がありました。

昨年度、認知症ケア研修として「抑制しない看護」を認知症ケアチーム員が講師になって全看護師が学習しました。
これまでも物理的な抑制であるフィジカルロックや空間ロック、薬物投与によるドラッグロックは極力行わないように意思統一してきましたが、「ちょっと待って下さい」というスピーチロックは、患者様に使用することがありました。

しかし学習してからは看護師の何気ない声かけが患者様の行動を抑制してしまうと分かり、「待って下さい」ではなく「今~しているから待って欲しいです」とお願いをするように声かけをして、待ってもらったときは「待ってくれてありがとうございます」と伝えるようにしました。
また待てない様子であれば、すぐ対応するよう努力しました。

柔らかく丁寧な言葉を使うことでコミュニケーションが取りやすくなり、信頼関係を構築できるようになりました。
患者様からも「こちらこそありがとう。看護婦さんも忙しいからな~」と笑顔が帰ってくる事例が増えたという発表ばかりでした。

抑制しない看護の学びより、患者様の言動の背景には何があるか、何を求めているのかを考える看護の原点に帰ることができました。