「安心して住み続けられるまちづくり」のために  高松協同病院

A氏は不注意により火災を起こし、生死を彷徨う状態から回復され、リハビリ病棟に転医されてきました。
長年家族とも疎遠で、社会的に孤立していた上火災ですべての物をなくされたA氏は、入院時下着数枚だけしか持参されていませんでした。

スタッフへ生活必需品の寄付を募り、その協力を得て入院中は過ごされていました。
私たちは、体力・筋力の向上や歩行訓練を行いながら、今まで自由に生活してきたA氏の退院後の生活像を明確にし、日常生活のリスク回避の指導をしていきました。

新居決定後は、アパートに行き家屋での動線確認、必要な家事動作訓練(IHを使用した調理訓練など)洗濯や収納・片付け、ごみの分別などの練習を一緒に行いました。

何より退院後A氏を孤独にさせてはいけない、社会との関りをどこかで繋げておかなければいけないと考え、医療生協組合活動部に相談に行きました。
担当スタッフがA氏の性格や年齢・住所等を細かく情報収集され、ブロック会議にA氏の事も取り上げていただいた結果、ボランティア組合員による見守り活動が可能となりました。
退院前の顔合わせも行い、今も組合員さんが、A氏の自宅を訪問され、見守り活動をされています。

組合員さんへの感謝ともに、香川医療生協のミッションである、「いのちと健康を守りながら、地域・職域の人々とともに医療機関などとの連携を強め、安心して住み続けられるまちづくりの実現」は、職員だけでなく組合員さんの協力の基に人々が繋がっていっていることの実感が得られました。

(写真の掲載は許可を得ています)