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「七夕にねがいごと」 高松平和病院 緩和ケア日記

ホスピス緩和ケア病棟では、7月7日の七夕に向けて、ラウンジに笹の葉を設置しました。
患者様やご家族の方、医療スタッフのみんなでそれぞれの思いを短冊に記しながら、願い事を込めて笹の葉につるしました。

ある患者様は毎日車椅子に移乗しラウンジで過ごすことが多く、みんなが書いた短冊を見ながら「1つしか書けないの?もっと願い事を書きたい」と話しながら、新しい短冊にたくさんの願い事を書いていました。
入院している患者様同士で短冊を見ながら「入院してたら季節が分からなくなるけどこんなのがあればいいよね」と話をしてくれました。
また笹の葉につるしている願い事を書いた短冊をみているご家族の方に「良かったら書きませんか」と声をかけると「書きたいです。2枚貰っても良いですか」と嬉しそうな表情で短冊を持って患者様の元へ戻って行きました。

入院していると外に出る機会が少なく季節を感じにくい場面も多いですが、緩和ケア病棟では季節毎のイベントやラウンジの大きな窓から栗林公園の四季折々の景色を眺めることも出来ます。

家族の面会はもちろんですが、家族の一員でもあるペットの面会が可能であり、外出や外泊の希望があれば、カンファレンスを繰り返し行い、希望を叶えられるように支援しています。

またホスピス緩和ケア病棟は全部屋個室であるため、部屋に思い出の写真や家族写真を飾ったり、家と似たような雰囲気にレイアウトを変更したりすることが可能です。

家族が付き添いで泊まる場合は横並びで寝られるようにベッドの位置やベッド柵を調整することで、手を繋いで寝られる方もいました。

患者様が少しでもリラックスして入院生活を送ることが出来るように配慮しています。
今後も患者様やご家族の方の希望を尊重し、最期までその人らしく生きることを支え、安心して過ごすことが出来るように援助していきたいと思います。