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「病棟カフェを開催しています」 高松平和病院 緩和ケア日記

緩和ケア病棟では月2回、(第1・第3木曜日)ボランティアスタッフの協力でカフェが開催されています。

先日の様子をお知らせします
カフェの日は、14時過ぎにボランティアのスタッフ3名が病棟ラウンジのキッチンに集まると、テーブルを拭き、ティーカップを準備して今日のお菓子を小皿に並べていきます。
淹れたてのコーヒーの香りが病棟に漂ってきました。

お盆に患者様が希望された飲み物と水羊羹を載せ、トントンと病室のドアをノックすると、「ありがとうございます」と患者様が笑顔で迎えてくれました。

ボランティアスタッフは優しいトーンの声で「どうぞゆっくり召し上がってくださいね。羊羹のフイルムを剥がしておきましょうか?」と心配りを忘れません。
下膳に訪れた際には、患者様から「ハートが暖まりました」「生き返りました」等と喜びの声が返ってきました。

寝たきりになっている患者の奥様からは「主人は無理だけど、私とお母さんがコーヒーもらったよと話しました。主人の母がもうすぐ誕生日なので主人と3人でお茶ができてよかった。コーヒーとても美味しかったです」と感謝を伝えてもらいました。

現在活動中のボランティアスタッフは7名です。
コロナ渦のボランティア中止期間を経て、カフェが再開されたことを喜ばれ、「患者様やご家族からありがとうの一言やお礼の言葉を言っていただけるだけで十分です」と笑顔で話してくださいました。

ボランティアスタッフの方は、他のボランティア団体に所属している方や家族の介護や世話をしている方など生活環境や年齢は様々です。

ボランティアスタッフAさんはご主人が入院していた病院で付き添った経験から「ご家族は心が弱っているときに誰かに気にかけてもらえるのは嬉しいと思う。看護師さんの患者さんへの声掛けも勉強になっています」と語ってくださいました。
Aさんは、患者様の為に何かをしてあげたいご家族の想いを理解し、ご家族が苦しい胸の内を話せる大切な存在です。

今後協力してくださるスタッフが増え、カフェや季節の行事(七夕、夏祭りなど)の毎週開催が実現できればと考えています。

どなたかボランティア活動に興味ある方いらっしゃいませんか? 絶賛募集中です。