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「学生さんとの関りで社会とのつながりを感じる」 高松平和病院 緩和ケア日記

ずいぶんと秋も深まりましたが、まだ残暑が厳しい8月のできごとです。

その日は、8月も終わろうとしているにもかかわらず、日差しが暑く降りそそぐ日に、当院ボランティアサークルの高校生さんたちが患者様にかき氷を振るまってくれました。

当院にはボランティアサークル「コスモス」があります。
看護師を目指す高校生や看護学生さんが対象でボランティア活動をしています。
主な活動は、清潔ケアや散歩、音楽ボランティアで、緩和ケア病棟にも来てくれます。

かき氷の注文用紙を作り、患者様になに味のかき氷を食べたいのか注文を受けて、病室までかき氷を作って持ってきてくれました。
学生ボランティアさんが患者様にカップに入ったかき氷を手渡すと、患者様は大事そうに受け取り1くち口にすると「美味しい」「ありがとね」と笑顔になりました。
緊張していた学生さんにも笑顔が見られ、病室内に優しい空気が流れました。
私たち看護師がかき氷を届けるときも患者様は同じように笑顔で言われますが、学生ボランティアさんが届けたときには、一段と顔ほころばせていました。

入院していると限られた方としか関わりが持てないなかで、患者様は学生ボランティアさんとの関わりで、社会とのつながりを感じることができ、孤独感をやわらげているのではないかと思います。
また、患者様と学生ボランティアさんが互いに、誰かの役に立つことができたという思いを感じ、喜びが大きくなり、心があたたまるひとときになったのではないかと感じました。