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「趣味を続けたい」 高松平和病院 緩和ケア日記

ホスピス緩和ケア病棟では、患者様の趣味や生きがいを聞いたりします。
「若いときはゴルフ三昧でゴルフのために仕事を頑張った。」
「娘に会うために夫と海外に行ったよ。」など様々です。

その中で、印象的な患者様のお話を紹介します。
その患者様は50歳代の女性で音楽を聴くこと、料理をすること、若いときはドライブや旅行に行くことが趣味と話してくれました。
歌番組があるときは、TVをつけてスタッフと一緒に観たり好きなアーティストのお話もしたりしました。

入院当初から「リハビリがしたい」「身体を動かしたい」といった希望があり、食事の際やクロスワードをするときは必ずラウンジに出てされていました。
身体症状を訴える際には、苦痛表情も強く痛み止めの希望をされることもありましたが、症状が緩和し再び趣味の時間が出来るようになるととても穏やかな表情をされていました。

身体症状があっても患者様が楽しみとしていることを続けたい思いがあれば、少しでもその時間を続けられるようスタッフは常に情報を共有しケアに取り入れています。
これからも、患者様の「趣味を続けたい」思いに耳を傾けながら援助していきます。