「ご家族の言葉に元気をもらえた」 高松平和病院 緩和ケア日記

紫陽花が雨に美しく濡れている季節となりました。
当院の緩和ケア病棟に入職して早1年半が経とうとしています。

私はこれまでの看護師人生であまりお看取りの場面に立ち会うことがありませんでした。
はじめは変化していく患者様や涙しているご家族の方をみてどのように声をかけて関わっていけばいいのか戸惑い、なかなか声がかけられませんでした。
戸惑いながらも先輩方の声掛けの仕方や関わり方をみて学びました。

患者様やご家族の方はそれぞれ生きてきた背景や大切にしていることも異なります。
1人1人に違った声かけをして関わり、患者様やご家族の方が大切にしていたことを一緒に大切に思い関わるよう心掛けています。
どんな声かけの仕方が正解だったかは分かりませんが、温かい言葉をいただくと、心が温まり患者様やご家族の方から元気をいただきます。

先日、ご家族の方に「あなたがいるときはいつも穏やかな顔で寝ているんです。話せる時から良くしてくれているといつも言っていました。寝ていて話せなくても声が聞こえていてあなたがいることが分かるんだと思います。こんな素敵な看護師さんがたくさんいるこの病院を選んでよかった。あなたはこの仕事が天職ですね」と言っていただくことがありました。

ホスピス緩和ケア病棟でいろいろな患者様と最期の瞬間まで過ごすことができることに感謝し、当院のホスピス緩和ケア病棟を選んでよかったなと思ってもらえるように、患者様やそのご家族の方に寄り添っていきたいと思います。