デイサービスやショートステイなどの介護保険を利用しながら娘様と暮らし、100歳を迎えられたA様。
訪問看護は週2回健康状態の観察や内服管理、排便コントロールを目的として始まりました。
A様は事あるごとに「このまま家で暮らしたい。家で最期を迎えたい。」と話されていました。
徐々に車椅子への移動が負担になり、デイサービスやショートステイへの通所が難しくなりました。
娘様は「(A様が)好きな卵やうどんが食べられた。二人で冗談を言い合い、大笑いをした。」など話され、A様のすぐ隣で夜間を過ごすなど献身的に介護されているのが伝わってきました。
しかし、100歳を迎えられていたA様を介護されていた娘様も後期高齢者で、介護負担は大きな問題でした。
介護負担を可能な限り軽減できるよう各専門職と連携を図りながら支援しました。
入眠時間が長くなり会話が途切れる場面が増えました。
それから数日後「息をしていないようだ」と娘様が話され、ご自宅でで逝去されました。
逝去されるまでの数日間はA様の状況は刻々と変化し十分に対応できなかった事もありました。
娘様は訪問の度に「来てくれてありがとう。あなたが来てくれて助かった。」と話してくださり、看護師の励みにもなりました。
これからも療養者様と家族の希望に寄り添えるよう丁寧に情報収集し、希望される方法で暮らしていけるよう支援をしていきます。
(写真の掲載はご許可をいただいています)