治療後経過観察のため転院されてきた患者様。
転院後も食欲はなく、ほとんど食べておらず、ベッド上で過ごされていました。
チームスタッフとプライマリー看護師により何か食べたいものはないですかと質問すると、「自分で調合した酢醤油でうどんを食べるのが好き」と本人の思いを聴くことができました。
体調は思わしくなく、チャンスは今しかないとチームで話しあい、主治医や担当セラピストと相談して、すぐさま自宅外出の段取りをおこないました。
当日は主治医、病棟看護師、セラピスト同伴で自宅に外出しました。
自宅ではさっそくご自分でぽん酢とだし醤油でつけ汁をつくり、ゆでたてのあつあつうどんをつけて食べ、「こんなに食べたのは久しぶり」と笑顔がみられました。
帰りの際は本人の指示のもと調合した酢醤油と大量の大好きなジュースを主治医が抱えて病院に持って帰ってきました。
同席してくれた娘様は「こんな事もしてくれるんですね」と驚かれましたが、本人は帰院後も「帰れてよかった」と笑顔が増えたようでした。
多忙な毎日ですが、「患者ファーストな療養環境を提供できるチームになろう」というチーム目標のもと、患者様の現在の最善は何かをかかわるスタッフで模索し、実践に移すことができるようスタッフ一同で頑張っています。
また患者様のためになる提案は、快く協力してくれる多職種チームに恵まれている職場であることを改めて感じることができました。