「緩和ケア病棟の退院支援」 高松平和病院

緩和ケア病棟では、患者様、ご家族様の思いに寄り添う看護を大切にしています。

患者様が入院される経緯は、呼吸困難や痛みの増強、病状の変化など様々ですが、入院される患者様の中には、「家に帰りたい。」と言う思いがあったり、ご家族様は「家に帰らせてあげたい。」などの声をお聞きします。

その思いに寄り添えるように、多職種と協力し、患者様の症状コントロールを行いながら退院につなげることが出来るようにしています。

また、ご家族様にも安心して退院していただけるように、入院中に自宅での生活を考え退院支援を行ったり、在宅サービスなどを提案したりしています。

退院に不安がある場合は、外出や外泊から行い、退院後困ることなどを一緒に考えながら安心して退院していただけるよう支援しています。

数週間、自宅に帰ることができた患者様から話を聞くと、「ずっと過ごしてきた家だから落ち着きました。」と話されました。

緩和ケア病棟では、全室個室であり部屋に写真を飾ったり、家と同じような部屋の雰囲気にレイアウトを変更したりされる方もおられますが、住み慣れた場所だと聞き慣れた声や音、匂いなどを感じながらリラックスして過ごせますね。

今後も患者様やご家族様の希望を尊重し、退院後の生活も、その人らしく安心して過ごせるように援助していきたいと思います。