「わたしも息子(サラリーマン)もいよいよ病院に行けんようになるのう」。
昨年一月から高齢者医療費は一割負担になり、さらに十月から介護保険料は倍額になって、くらしと健康の不安は限界にきています。
そこへ政府の十一月末の医療改悪の発表です。
小泉「改革」への期待は裏切られて、“痛みのひどさ”に怒りの声が聞こえます。
命切り捨て、医療機関も大赤字
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署名をとる歯科の前田さん |
はじめの厚生労働省案は国民のきびしい批判のまえに若干の譲歩(一年間だけ先延ばし)をみせてはいるものの、「三方一両損」どころか、国民丸損の「三両一方損」だと(大川郡総代・真部志朗さん)、するどい批判がでています。
(1)サラリーマンは二割が三割、ボーナスからも保険料徴収
(2)高齢者医療を七〇歳から七五歳まで五年先伸ばしし、通院負担上限と一部定額制の廃止。
(3)高額医療費の上限の一割以上の増額などです。(下表をご覧ください)
三割負担で国庫の支出減は八千五百億円で、三十五万人もの患者が減った九七年の医療改悪に匹敵するひどさです。
無視できないのは診療報酬の引き下げです。医療生協はもとより日本医師会も反対運動に立ち上がりました。
仮に二パーセントの引き下げになると、香川医療生協は七千万円の損失をこうむります(試算)。国民医療と医療機関をまもることは一体の問題となっています。
本紙編集部では、県下各地の医療生協総代さんに緊急電話アンケートを行いました。
以下が回答・意見です。
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「困る。いまでも国保料を年四〇万円も払っている。署名をとっています」(三木支部・阿部一義さん) |
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「介護保険料二倍のうえの改悪で、どうやって生活するのかと高齢者は話し合っている。政府に声を向けることが大事と思う」(善通寺支部・内田伸吾さん) |
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「知人が、生活苦もあり糖尿病の治療をしないばっかりに下肢切断になった。医療改悪は慢性疾患の重症化を招いて、こういう悲劇が次々起こることを案じる」(丸亀支部・高崎秀子さん) |
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「高所得者への負担は許せても保険料滞納で保険証取り上げは許せない。医師が配慮して『あなたの薬へらしましょうか』といわれた。情勢を感じました」(龍雲支部・日野恵美子さん) |
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「署名とるから用紙送って」(高松香西・川井照雄さん) |
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「署名は頼んだらすぐしてくれる。夫とで六四名分とれた」(太田支部・北川端江さん) |
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「三割は痛い。七〇〜七四歳の二割もひどい。医療費削ってはいかん。景気悪化になる。高額医療費の上限引き上げも許せません」(香東支部・平田容子さん) |
さあ支部・班で行動を
医療生協総代さんは学習して署名に立ち上がっています。
改悪をやめさせるために、支部・班がいっせいに立ち上がることが求められています。
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