●みんなの健康2002年3月号

高松平和病院小児科
臨床心理士 谷本智子
指折り数え待った小学校入学の日が近づきました。
 お母さんとしては、妊娠を知ったときの喜び、妊娠中のしんどさと不安、出産の苦しみと生まれたわが子を抱いたときの感動、発熱にはらはらした日々や離乳食が進まなかったり、夜泣きで親のほうがノイローゼになりそうだった子育てでした。 「小学校にあがれば病気もしないやろ」、「泣き虫で甘えん坊やけど、しっかりするやろ」。やっとやっと小学生になりますよ。
 入学おめでとう。元気で大きくなったね。自分のことは自分でできるようになったね。困っている人がいたら助けてあげる力もついたね。
 このように、子ども自身が大きくなった喜びを実感できるように家族全員で入学とこれまでの成長を祝福しましょう。そうして入学まえの不安をなくし、激励することが一番大切なことです。
 つぎに大切なこと。それは学校は楽しいとこだと子どもが感じることです。
 「トイレの失敗やしよったら小学生になれんよ」とか、「お勉強のできん子は先生に怒られるで、先生はこわいで」などは禁句。絶対にいわないことです。
 できないこと、心配なことを入学までに克服しようとあせっても無理です。それはかえって子どもに「学校はこわいとこみたい」と思い込ませるだけです。
 そうではなく学校の楽しさを話してあげたり、手をつないで学校に遊びにいったり、ご近所の小学生と遊ぶ機会を積極的につくるなどして、入学の喜びを大きく育てましょう。
 終わりに、早寝早起きの生活リズムができていない子には、家族みんなで応援しましょう。生活リズムの乱れは大体は親の責任です。朝七時には起こし、遅くても九時には布団に入りましょう。
 今年も桜の季節まで、もう少しです。

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