訪問看護を利用している利用者様は、ベッド上で寝ている方が多く、家族だけでは利用者様が庭に出ることも容易ではないことがよくあります。閉じこもっていることで認知症状の悪化や幻覚・妄想の出現など、様々なリスクがあります。
訪問リハビリで車椅子への移乗を練習していた方で、家族が車椅子への移乗に少し慣れたころ、利用者様の外出支援を考えました。まずは、天気が良く暖かい日に、家族とスタッフと一緒に自宅の庭まで出ました。少し風が冷たかったのですが、そろそろ帰りましょうと伝えても「いや」とおっしゃるほど喜んでくださいました。家族も「外出できてよかった」と、訪問の度に何度も話されるほど嬉しそうな様子で、今度は家族だけで出かけたいとおっしゃっていました。