訪問看護ステーションほがらか
「なんとなく元気がないなぁ」と、ある利用者様のことが気になりました。病気の再発が心配でここ最近不安がつのっている様子でした。学生さんが「1人暮らしをされていてなにか不安なことはないですか?」と尋ねると、「なにが、とかじゃなくて、全部が不安なんです」と答えていました。私はその言葉を聞いて、「ハッ」と気付かされました。
深い不安の中にいるこの利用者様がなにか気分転換できる方法はないかと考えていると、ヘルパーさんからコーヒーが好きという情報を聞くことができました。散歩の時間を利用して近くのお店で軽食をとることを提案してみました。
当日は、天気にも恵まれ、近くに咲いている梅を手にとって春を感じとっていただきました。朝ごはんを食べて間もなくで、「全部食べられるかなぁ」と言われていましたが、みんなぺろりとたいらげ、「おなか一杯やなぁ」と言いながら、お店をあとにされていました。
後日、感想を聞くと「とても楽しかったです。ありがとうございました。」と言っていただき、スタッフも楽しい時間を共有でき清々しい気持ちになりました。これからも利用者様の「不安」に寄り添い、笑顔を届けていけたらと思います。