認知症により食べることが出来なくなり衰弱している利用者さまに点滴・摂食障害に対するケアでの訪問依頼がありました。
訪問開始時はコミュニケーションをとるのも難しくわずかな発語があるだけでぐったりと寝ておられました。医師の指示の点滴を投与し意識が回復した状態で点滴と並行して、本人さんの嚥下状態にあわせて、とろみ付の水分やゼリーを勧め介助していきました。
家族には医師から経口摂取が困難になり看取ることになることも心構えしておくようにとの説明がありました。
経口摂取を再びする事は難しいかに思われましたが、訪問した看護師が姿勢を整え経口摂取を介助すると、飲み込みの状態もよく、食べれる力が残っていると感じました。形状や体位、声かけ、タイミングに配慮し家族とも一緒に確認しながら摂取をすすめました。訪問時以外でもヘルパーさんや家族が熱心に介助してくださり経口摂取量が増えるのと共に活気が出て手拍子を打ち、歌を歌われる光景がみられるようになりました。
最初は点滴に依存していましたが経口からゼリーなどを摂取するうちに会話ができるようになり、本人さんも歌という楽しい時間をもてるようになりました。今回のことを通して経口摂取の大切さを再認識することができました。
利用者様より手作りの作品を頂きました。 訪問看護受付に作品を飾っています。